「ある生協職員広報誌禁煙シリーズNO2−喫煙と禁煙Q&A その1」(No2-その2へ)
T:前回は、誌上禁煙宣言の企画でしたが、今回から2回に分けて「喫煙と禁煙の知
識」についてQ&Aの形で進めたいと思います。Yさんに保健指導等で得られた疑問
・質問等を順に出して貰います。
Y:喫煙で肺癌が増えることは皆さん御存知ですが、他にどんなのがありますか。
T:「タバコ病」と称されているくらい全身にその害は及んでいます。いくつか代表
例を挙げます。脳卒中や心筋梗塞が増えます。動脈硬化が進みますので老化が促進さ
れます。皆さん気に掛けてる[ボケ」にもなりやすいですね。肺疾患では、気管支喘
息はもちろんですが、肺の破壊が進む肺気腫や慢性気管支炎を始め、症状の出ない末
梢気管支の障害も知らないうちに進行します。悪性疾患では、あらゆる癌が増えます
が、白血病等も増やします。今、最も注目されているエイズの感染もそして発病にも
誘導するそうです。
Y:他に変わったものはありませんか。
T:そうですね。睡眠障害がタバコが原因だった例もありますよ。
Y:タバコは、本人と共にまわりの人にも有害ですね。「受動喫煙」というのです
か。
T:タバコの煙では、肺に入るもの(主流煙)より吸わない時の煙(副流煙)が、む
しろ有害です。だから、吸わされる人の害も重大です。喫煙する人の妻の肺癌も喫煙
量に比例して増えます。まわりの人の心臓病も増えますね。アメリカでは、1年間に
3万件の心臓発作があるとの報告があります。乳幼児が急に原因不明で亡くなること
が問題になっていますが、家族のタバコの煙が最大の犯人と疑われるようになってい
ます。両親が喫煙している子供の喘息で、両方共禁煙してくれた群は、両親共喫煙を
継続した群の10倍も多く治ったという報告がアメリカから出されています。Y:若い
人の喫煙が目立ちますが、心配ですよね。医学的にはどうですか。
T:若い時から吸いますと、影響はより大きいですね。外国で子供の頃から吸ってい
て、20代後半には、白髪としわでまるでお年寄りのようになった例さえあります。
癌の発症をみますと、喫煙開始年齢が若い程多いという結果です。妊娠関連では、流
産も奇形も増やします。1日の本数の数にあたる%だけ精子の異常が出る、という研
究結果もあるのです。(図参照)これから結婚する方、赤ちゃんを欲しい、という方
は早急に禁煙して欲しいですね。