「ある生協職員広報誌禁煙シリーズNO2−喫煙と禁煙Q&A その2」
T:今月号は、前号に引き続いて「喫煙と禁煙」の2回目です。その後、入手した資
料ですが、今、みやぎ生協で問題となっています「腰痛症」が、喫煙で増えたり、悪
化したりしているという報告です。少なくとも3つの調査報告がありました。
Y:どうしても、「腰」にだけ眼がいきますが、そうした点でも、禁煙して貰って楽
になって欲しいですね。喫煙の害についての話が続きましたが、次に、禁煙するとど
ういう効果があるかについて教えて下さい。
T:まず、肺癌を先頭にした「悪性腫瘍」ですが、喫煙開始年齢や累積の喫煙本数に
もよりますが、禁煙しておよそ5年位で、その有害性がほぼ無くなるといわれていま
す。
Y:仙台錦町診療所での具体的な事例を、ホ−ムペ−ジに出してますよね。
T:はい、禁煙したところ長らく悩んだ頭痛が無くなった例ですね。受診された時
は、ひどい頭痛でしたが、顔色も悪く、精気も無い感じでした。
Y:診断はどうしたのですか。
T:呼気中と血中の一酸化炭酸ガスの結合するヘモグロビン(COHb)が随分高かった
訳です。Hbは、酸素を運ぶ役目があるのですが、COで邪魔され、組織に酸素が届き
ません。脳では、頭痛と自覚するのです。頭痛薬を多用していましたが、禁煙後はHb
COもそして頭痛も消えました。他にも結構いました。
Y:他にはどういう例がありますか。
T:喘息が軽快したという例は多数あります。肺全体にあった影が(好酸球性肉芽
腫)跡形もなく消えたという報告もあります。
Y:タバコは「ストレス解消」にもってこい、といって止めない方が多いんですけ
ど。
T:確かに、夜勤労働者での喫煙率が高い、という成績が多いですから、喫煙の背景
にストレスの関与はありえます。でも、そうすると、「ストレス」と「喫煙」の相乗
作用が心配ですよね。吸い始めの理由は、「カッコ良い」「人の真似」が圧倒的に多
く、喫煙者の吸い方も見てますと大抵は無意識に吸ってますね。必ずしもストレス解
消の為とは見えません。医学的には、血中濃度が下りかけると吸いたくなる「ストレ
ス」なんです。
Y:どうしたら上手に止められますか。
T:うまく止めれない方は、まず、「ニコチン中毒」患者であることをしっかり認識
することです。先に紹介した「害」をきちん頭に入れ、自分の健康にはもちろん、家
族や同僚への迷惑を考えて禁煙を決意することです。それと、自分が吸っている為に
それを見て吸い始めたり吸い続けたりする若い人がいることも知って欲しいと思いま
す。
Y:最近は、医療上の補助材もありますね。T:ニコチンガム、パッチ(貼り薬)
が、わが国でも使えます。仙台錦町診療所でも取り扱っています。